2010年11月15日月曜日

問題点が分かっていない自民党

◆膨張国家、中国の怨念 その30

 自民党は15日、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件への対応に問題があったとして、仙谷由人官房長官、馬淵澄夫国土交通相に対する不信任決議案を衆院に提出しました。衆院本会議では公明、共産、みんな各党なども賛成する見通しですが、民主党などの反対多数で否決されそうです。自民党はなんでこんな馬鹿な決議案を提出したのでしょう。ビデオ流出は『悪』との判断があるかです。こんな民主党、仙谷官房長官を擁護するような決議案は直ちに撤回すべきなのです。

 ビデオを流出させた神戸海上保安部の海上保安官(43)は国民的英雄なのです。中国漁船が意図的に巡視船に体当たりを食らわせたことはこのビデオ公開で全世界に明らかになりました。非は一方的に中国側にあることがこのビデオ公開ですべての人が納得できたのです。日本は尖閣諸島に領土問題は存在しない、と主張しているのに、領海侵犯の体当たり船長を無罪釈放しました。韓国は自国の排他的経済水域を侵した中国漁船員を年間5000人も逮捕しています。日本がたった一人の、それも巡視船に体当たりし、巡視船を損傷した船長を逮捕しても世界の世論は圧倒的に日本に味方します。「中韓には領土問題が存在しないから」と知ったかぶりをする人もいますが、とんでもない。暗礁であるパラン島(スコトラロック)をめぐり激しく対立しています。なぜか日本の報道機関はこの問題について取り上げませんが、いずれ機会を得て詳しく解説しようと思います。

 このビデオはもともと国家機密ではありません。沖縄沖の北朝鮮自爆沈没船事件、能登沖の不審船事件のときは海上保安庁は即時ビデオを公開しました。今回に限り中国よりの民主党政権が公開ストップを掛けたのです。しかも海上保安庁職員であるなら誰でもビデオを閲覧できる状態にあったようです。国民の知る権利を保障した海上保安官は立派な行為をなした人です。その上司である馬淵澄夫国土交通相になんらの落ち度はありません。責められるのは中国船長を釈放し国益を損じてしまった仙谷官房長官とその上司の管総理大臣なのです。立派な部下を持った馬淵澄夫国土交通相はむしろ褒められるべきなのです。その馬淵澄夫国土交通相の不信任決議案を出す自民党は問題の焦点をまったくわきまえていません。

また沖縄・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突のビデオ映像流出事件で、東京地検と警視庁は15日、事情聴取を続けてきた神戸海上保安部の海上保安官(43)について、証拠隠滅などの恐れはないと判断し、逮捕を見送り、任意捜査を続ける方針を決めたそうです。今後は国家公務員法(守秘義務)違反容疑で警視庁捜査1課が在宅のまま捜査を続け、同地検に書類送検、検察当局は送検後に改めて協議し、11月中にも刑事処分を決めるそうです。これも変な話でビデオ映像流出は守秘義務に違反しません。ビデオそのものは国会議員の一部に閲覧させており、従来の例では海保が公開しているからです。守秘義務命令も出ておらず海上保安官に落ち度はありません。仮にあっても微罪です。それよりも国民の知る権利を守った功績の方が何百倍も大きいのです。小の虫を生かすために大の虫を殺してしまったら何の意味もありません。一刻も早くこの海上保安官を復職させるべきです。そして記者会見を開いていただき、彼の思うままを国民に語ってもらうことです。

一案があります。今度のノーベル平和賞授賞式にこの海上保安官を日本代表として派遣するのです。そうすれば日本が平和愛好国家だと世界に知らしめることができるでしょう。

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