2010年9月28日火曜日

中国、竹島占拠を徹底研究

◆膨張国家、中国の怨念 その3

尖閣諸島沖で起きた日本の巡視船と中国漁船の衝突事件で、日本は拘留していた中国人船長を突然、釈放しました。これで収まると日本政府はみていたようですが、なんと中国政府は謝罪と賠償を請求して来ました。中国政府は民主党政権は力で押せばどこまでも引っ込む、と見ているのです。この事件をNHKなどは単なる偶発事件として片付けようとしていますが、事件を詳細に検討していきますと明らかに中国の意思が見え隠れしているのです。その部分を明確にしておかないと中国の領土拡張欲求が見えてきません。

まず、事件が起こったのは9月7日、民主党が代表選をやっている真最中でした。代表選は9月1日告示、14日投開票でしたから、代表選で身動きできない時間帯に発生したのです。漁船衝突事件について発生直後、民主党政権は中国に対し、何の積極的な対応ができませんでした。

 中国側は日本側のスキをついて意図的に衝突事件を発生させたのです。前原国土交通大臣が28日の国会答弁で述べたように、誤って中国漁船が衝突したのなら、中国漁船は衝突を避けようとエンジンを逆回転させたり、舵を反対方向に切るなど回避措置をとったはずです。ところが中国漁船はその様子はまったく見られず、意思的に体当たりをしてきました。その様子はビデオに収めてある、と前原大臣は述べていますが、そのビデオを一刻も早く公開すべきなのです。

 ビデオは裁判に備えて保管してある、とNHKは放映していましし、仙石官房長官は「ビデオの公開は困難だ」とし、「早急にハイレベルの話し合いをもった方が良い」と言っているそうです。専門家がビデオに写った中国漁船周辺の波の発生状況をみればエンジンを逆回転させたか、舵を衝突とは反対方向に切ったかが簡単に分かります。

  ビデオをマスコミに公表、実態を国民に見せるべきなのです。法曹界出身者が多い民主党政権は裁判を意識して公表したがらないようですが、肝心の裁判対象となる中国漁船船長を釈放してしまっている現状ではまったく無意味です。

  中国の狙いは民主党代表選という対応困難な時期に事件巻き起こし、意図的の巡視船に漁船を体当たりさせて「尖閣は歴史的、地理的にも中国の領土」と世界に訴えることなのです。そして世界の注目が集まったところで中国軍を尖閣諸島に上陸させそのまま占拠しよう、というのが目的です。

  中国は韓国の竹島占拠を徹底的に分析、研究しています。竹島は日韓両国が領土権を主張している無人島でした。それを韓国は1952年1月18日、李承晩大統領が自国の支配下にあると一方的に宣言し、武力占拠。1954年7月以降は常駐部隊を派遣し、それ以降占拠を続けています。それに先立ち韓国はアメリカに対し竹島は韓国領土である、と認めるよう交渉を繰り返し、世界に韓国領土であると訴えました。さらに周辺海域で日本漁船328隻を拿捕、日本人44人を殺傷し、3929人を抑留しました。現在も韓国の武装警察による占有が続いています。

  これに対し日本政府は保安隊(自衛隊の前身)、自衛隊を現地に派遣することなく韓国の好きにさせました。また漁船保護に自衛艦を派遣することもなく、巡視船にも事実上の発砲禁止を命令して韓国警備艇による日本漁船拿捕を見て見ぬふりをさせたのです。日本の領土問題に対する弱腰振りを中国が見のがすはずがありません。

   <お断り>10月3日(日)に鳥取県米子市の大神山神社で柴燈護摩が焚かれます。その準備と本番とで9月29日(水)から10月3日(日)まで身動きが取れません。この間、「国際派日本人の基礎教養講座」をお休みにさせてください。一方的なお願いでまことに申し訳ありませんが、事情をご理解いただきますよう平身低頭します。

            合掌  清雅坊

2010年9月27日月曜日

韓国は中国漁船員を年間5千人拘束

◆ 膨張国家、中国の怨念 その2

  2日間、お休みをいただきありがとうございました。本日は中華思想に関わる解説を続ける予定だったのですが、尖閣諸島をめぐる問題が急変しているため、その日本の弱腰外交ぶりと中国の横暴振りを指摘したいと思います。

  本件の直接のきっかけは中国漁船が日本の漁業専管水域で不法操業し、それを取り締まろうとした巡視船に体当たりして逃走しようとしたしたため、巡視船が中国漁船を拿捕したものです。日本側は中国の抗議に対して一般乗組員をさっさと釈放した挙句、レアアース輸出ストップなど中国側の強硬姿勢に対しあっさり妥協、船長までも釈放してしまいました。ところが中国はそれでも満足せず、輸出ストップを継続するばかりか慰謝料などを要求してくる始末です。
  
  これを他国の場合に当てはめて考えてみましょう。韓国と中国も岩礁帰属権をめぐる問題を抱えています。その韓国は韓国漁業専管水域で不法操業する中国漁船員をなんと年間5000人も拘束しているのです。これに対し中国人魚船員は韓国取締官を海に放り込んで水死させるなど抵抗しており、緊張感が続いています。しかし中国政府は韓国に謝罪や漁船員釈放を経済制裁をもって要求するなどの積極行動はしていません。日本だけが中国の脅しにのってたった1人の船長を解放したばかりか、その後の慰謝料請求まで受ける始末なのです。

  ロシアについて考えてみましょう。日本側は北方領土返還という対ソ要求をしています。ところがロシア側はその北方領土の漁業専管水域を侵したからといってこれまで何十隻もの日本漁船を拿捕、船長だけでなく一般乗組員も拘束して2-8年もの強制労働を課しているのです。おまけに漁船、漁具、水揚げ水産物まで押収しています。これに対し日本側は抗議せず、だまってみているだけです。

  いったい、日本にとって中国とは何なのでしょう。韓国の中国に対する態度、ロシアの日本に対する態度と比べ、あまりにも大きいこの差、民主党政権は主権国家を代表する政権なのでしょうか。このままほっとけば中国人が尖閣諸島に上陸しても追い出すことさえ出来なくなります。そして既成事実を元に竹島のように中国に尖閣諸島を奪われてしまうのです。政府の毅然たる態度を求めます。

2010年9月24日金曜日

煮えくり返る船長釈放

 ◆膨張国家、中国の怨念 その1

  今回は急きょ、予定を変更して「膨張国家、中国の怨念」を書きます。怨念とはまたおどろおどろしい表現ですが、それ以外に言いようがなくて、そうしました。今回の尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で沖縄地検が中国船長の釈放を決めたことに対し、各界から批判の声が出ています。国際関係をまるで理解してないこの措置、文字通り日本外交の敗北といえるでしょう。私のはらわたは煮えくり返る面持ちです。こんなことでは海上保安庁の日本領海を守ろう、という気概は失われ、やがては尖閣諸島に中国人の上陸を許し、それを理由に中国が尖閣諸島を占拠してしまうでしょう。竹島の二の舞です。中国も竹島の前例があることから、今後、次々手を打ってくると思われます。海洋軍事力では日本は完全に中国に圧倒されており、米国の支援がないかぎり中国と全面対決は出来ないのが現状です。こうした暴挙になぜ中国が出てくるのか、その民族的背景を探り、国際人としての日本人の対応策を考えます。

  ◇背景にある中華思想 


  日本の教科書にはなぜか出てきませんが、中国人の民族的思想的よりどころとして挙げられるのが中華思想です。中華思想とはフリー百科事典ウイキベデイアによりますと

 

  中華思想(ちゅうかしそう)とは、中国大陸を制した朝廷が世界の中心であり、その文化、思想が最も価値のあるものとし、朝廷に帰順しない異民族の独自文化の価値を認めず、「化外の民」として教化の対象とみなす古代中国大陸に存在した考え方。中華主義・華夷秩序ともいう。
英語ではSinocentrismと呼ばれる。


  実際はそんな単純なものでなく「教化の対象とみなす」とあるとおり、実際に教化に取り掛かり、これに成功した帝王は偉大な帝王として尊敬されるのです。「化外の民」は当然、独自の文化を持っていますから戦争が起こります。中国が勝利した場合は中国式の物の考え方、制度、思想を押し付け、中国の属国としてしまい、毎年、過酷な朝貢を支払わせます。教化は文物でするのでなく、武力でする、というのが思想の背景にあります。実際は教化というような文化的なものでなく朝貢、収奪が目的、という学者もいます。

   さらに問題なのはウイキベデイアでは「古代中国大陸に存在した考え方」と逃げてしまっていますが、これは中世、近世、近代を一貫して流れてきた思想で、現代中国でも踏襲、いやそれ以上に強固なものとなっているのです。強固になった背景は19世紀、中国の大半が日本を含む列強諸国に支配され、その反動が愛国心となって中華思想に昇華してしまったからなのです。その中華思想の対象になったのが今回、台湾に近い尖閣諸島であり、かつては属国とみなしていた沖縄であり、朝貢実績のある日本なのです。日本はかつて東夷と呼ばれ、中国にとっては化外の民だったのです。

   <申し訳ありません。25,26の両日は法要とその準備があり、お休みとさせてください。次回は27日(月)付けです>  合掌

2010年9月23日木曜日

コンセントを抜く

◆清雅坊の地球温暖化対策 その16

  我が家では様々な節電対策をしています。そのうちの一つが小まめに電源のON、OFをすること。つけっ放しは原則しません。寝るときは常夜灯も消していますが、防犯灯の意味があることから最低1つは点けろ、という意見もあります。どうするか現在、検討しています。常夜灯の明かりは17口径の40ワット白熱灯です。これを40ワット相当の明るさでで、4.7ワット程度の消費電力のLED(発光ダイオード)に切り替えるのです。そうすれば明るさは保てる半面、二酸化炭素排出は極めて少なくて済みます。ただ生産量が少ないためか、17口径は普通の26口径のLEDに比べやや割高で、なんとなく気が進みません。現在、使っている白熱灯が球切れとなったら交換しようと考えています。

  皆様へのお勧めは照明器具の汚れ、誇りを掃除すること。我が家でも一昨日、洗面所の蛍光灯シェードを水を含ませた布できれいに拭いてやりました。シェードのなかには虫の死がいも張り付いており、ほこりでいっぱい。清掃後は見違えるように明るくなり満足しています。これを各照明器具ごとに定期的にしていけば弱めの管球でも明るさは保てます。要は小まめにすることです。

  テレビのように待機電力があるものは使用しないときコンセントを抜きます。これだけで月に数百円、節約出来るようです。電気火災防止にもつながります。ただパソコンだけはそうはいきません。コンセントを抜いてしまうと立ち上げだけに5分近くかかりとても無理です。また取扱説明書を読みますと平常時はコンセントを抜くな、と書いてあります。私のパソコンはXPです。皆様の最新式のものではどうでしょう。充電状態を維持するためにもやはり抜かないのがいいのかもしれません。

  明日からは新しい視点に立った国際派日本人にとって必要な考え方をお伝えします。ご期待ください。

  <前掲を除くここまでの主な参考資料>
日経BP Mail 各号
一般社団法人地球温暖化防止全国ネット 各電磁資料 (旧組織時代も含む)
各地域地球温暖化防止活動推進センター 各電磁資料
「チェンジング・ブルー-気候変動の謎に迫る-」  大河内 直彦 岩波書店
ニューズウイーク日本語電子版
「ほんとうの環境問題」 池田 清彦 養老 孟司  新潮社

2010年9月21日火曜日

あきらめた太陽光発電

  ◆清雅坊の地球温暖化対策 その15


さてこれから住宅の光熱費削減を考え、地球温暖化防止に役立てたい、と考えている方のために参考となる事柄を少しお話します。16日付でもお話しましたが、我が家は築30年の総2階建て木質系プレハブ住宅。あちこちが痛んで修理に追われています。そのオンボロ住宅で唯一自慢できるのがペアサッシと断熱材入り壁です。

  ペアサッシというのはガラスを二重にしてその中に窒素を封入してあるものです。断熱効果が結構高く冬になってもガラス内側に結露ができません。断熱材入り壁は断熱材をサンドイッチ状に挟み込んだ壁で、もちろん普通の壁に比べ断熱効果が高いのです。30年前は割高の工法でしたが、今となってはこの工法を採用して本当によかった、と思います。

  真冬に超厚着をするというものの電気ストーブ1台で過ごせるのも(もっともかなり寒いですが)この工法によるものです。真冬でも陽の射す日は温室効果となってポカポカ暖かく、セーター1枚で十分過ごせるほどです。最近は技術の進歩が著しく、家の中の空気の移動も考えられた素晴らしい省エネ住宅が各社から売り出されており、在来工法の業者も省エネ建材を多用するなど住宅の性能は著しく向上しています。在来工法に比べて割高になる部分は10年もあれば元が取れる、と知り合いの建築士は言っていました。もし住宅を新築されるのでしたら地球温暖化を考えぜひ省エネ住宅をご検討ください。

  ◇太陽光発電

  「お前、そんなに2酸化炭素削減を考えるなら太陽光発電を考えたらどうだ」と近所の人に言われました。我が家の近くにも太陽光発電を設置した家が2軒あり、おおいに注目しています。また近くには鳥取県の太陽光発電補助を取りまとめているNPO法人もあり、太陽光発電については人並み以上の関心を持っています。昨年は群馬県大田市の太陽光発電住宅団地を視察してきました。

  我が家への導入をいろいろ検討してきたのですが、我が家の切妻屋根は一面が東北東、反対斜面が西南西に向いており、南向き斜面がありません。むりに太陽光パネルを張るとなると大きな支持金具を取り付けなくてはならず、工費がかさみます。また「元を取る」には現在の補助制度では15-25年かかり、間もなく数え年70歳を迎える私が生存中に利益を出せる見込みがありません。家自体も築30年で今後25年間、確実に大修理をしなくてもいい、という補償がありません。もちろん2酸化炭素削減のため奉仕のつもりで設置するなら別ですが、私の所得ではそれはできそうもありません。結局、設置はあきらめました。

  でも南向き屋根のある方、50代以下の方、これから住宅を新築される方はぜひ太陽光発電を導入なさってください。確実に地球温暖化防止につながり、しかも利益を生みます。

<お断り>先週にちらりと書きましたが、仕事の関係上、今後、水曜日はお休みとさせていただきます。無理に原稿を書いてもろくなものができません。あらかじめご了承ください。明日、水曜日は休刊日です。よろしくお願いします。 合掌 (清雅坊)

2010年9月20日月曜日

暖房代は2人で月5150円

◆清雅坊の地球温暖化対策  その14

  「電気暖房による冬の寒さはこたえます」と19日付の原稿で書きましたら環境問題をやっている知人から「お前、馬鹿か」とお叱りを受けました。最新式の電気式ヒートポンプエアコンの電気代は10年前の約半分、20年前の1/4前後の電気代で済む、ということです。私にも概念的には分かっていたのですが、自宅のこととなると頭の中で連動しなくて「電気は高いもの」との固定観念が働いていました。

  実は我が家のエアコンは4半世紀前の古いものなのです。へたをすると電気代は最新式のものに比べ5倍以上高いかもしれません。安いタイプのエアコンなら数年で元が取れるくらい電気代が違うそうです。今冬は買い換えを検討しなくてはなりません。

  また電気ストーブ使用についてもお叱りを受けました。局所暖房でもエアコンの3-4倍の電気代がかかるとのことです。一台では部屋全体が温まりませんので、コタツや電気カーペットと一緒に使う事も多く、数年でエアコンが買えてしまう程の電気代がかかることもあるとのこと。

  秋冬の電気代を月2850円として冬の電気代月8000円で計算しますとエアコン、電気ストーブ、ホットカーペットなどの暖房代は月5150円。一人当たりにしますと2575円。やはり省エネに成功している、とみるのは独りよがりなのでしょうか。それにしても現状では室内でオーバーコートを着るぐらい寒いですから、1部屋だけ最新式の電気式ヒートポンプエアコンを導入、家族が1日中、そこで過ごすようにすれば事態はまた変わってくるかもしれません。

  それにしても電気全面頼みが2酸化炭素削減につながるのか、石油ストーブ併用の方が削減につながるのか、まだ計算式はみえてきません。資料収集をさらに進めたい、と思います。皆様もご支援ください。

2010年9月19日日曜日

冬 1人当たり光熱費月5500円

◆清雅坊の地球温暖化対策 その13

  冬の光熱費についてお話します。今冬、1月の電気代は8256円、2月は7038円でした。これに入湯料、往復ガソリン代を加えた光熱費は1月は11536円、2月は10318円になります。石油ストーブなど他の暖房は一切使っていません。2人所帯でこの料金は平均的にみていかがなものでしょう。月に11000円として1人当たり5500円。皆さんのご家庭ではいかがでしょう。具体的に比較する数字を持ち合わせていませんのでなんともいえませんが、電気代が少し使いすぎの感もあります。私の知り合いの家庭は6人家族で各種光熱費の合計が月37000円(冬)。1人当たりで見ると6160円程度です。我が家の努力が月に1000円に満たないものであると考えると何かむなしい感もあります。

  冬の暖房は一切、電気に頼っています。エアコン2台、各部屋に電気ストーブ、こたつ2セット、ホットカーペット2部屋といったところです。以前は石油ストーブを愛用していましたが、2酸化炭素排出、給油のわずらわしさ、排ガスの臭いを考えて電気オンリーに踏み切ったのです。費用的にはどう考えても石油ストーブの方が安上がりです。

  電気代を節約するため徹底した節電対策をとっています。エアコン使用時は別にして電気ストーブだけではとても寒いのです。4,5枚の厚着をしてさらにオーバーコートなどを着込み、外出時と変わらないくらいの重装備です、それでも寒いときは懐炉します。靴下は厚手のものを着用、室内で帽子まで被っています。他人様がみればまさに物笑いの種でしょう。

  これでいかほど2酸化炭素が節減できたか、各種統計資料を当たったのですが分かりません。まず電気1キロワットアワー消費で炭素がいくら2酸化炭素に変わったかが分かりません。供給電力の70%が火力で、原子力22%、水力7%、残りは太陽光、風力などとは分かるのですが、では火力発電所のうち石炭、石油、ガスがそれぞれ供給電力1キロワットアワーにつき2酸化炭素を何g排出するのか公表された資料では計算できないのです。私の知らないところで多分公表されているのでしょうが、どうも巧みに隠されている感じがします。

  従って私の寒さに耐える努力がどこまで評価できるのか、数字上では皆目検討がつかないのです。残念です。ことによったら直接火力を取り出せる石油ストーブの方が電力より発生2酸化炭素が少ない可能性もあります。どなたかその辺の具体的資料をご存知でしたらぜひ一報をください。電気暖房による冬の寒さはこたえます。

A-GAMA@M.EMAIL.NE.JP

2010年9月18日土曜日

風呂は温泉で光熱費削減

◆清雅坊の地球温暖化対策 その12

  光熱費が低額で済んでいるもうひとつの理由。それは風呂にエネルギーを使わないからです。16日付でも説明しましたが、ガス風呂が故障してから風呂は水風呂専用にし、温泉に通い始めました。温泉は我が家から10キロ程度のところにあり、週2回程度通います。夏はこれでは汗が取れませんから水風呂、シャワーを浴びます。入浴料は2種類あり、150円と300円。150円は65歳以上の高齢者料金です。週2回妻と行くと月に高齢者料金で2400円。これにガソリン代がかかります。車の省エネの稿で申し上げたとおり1リッター22キロを維持していますから1回の往復で1リッター弱かかります。

  ガソリン代はプリベートを使用しており、リッター125円前後。温泉へは1回110円程度で往復できる計算になります。月に8回行くとして880円。入浴料と併せて月3280円。これも光熱費に含めるなら電気代3655円(夏)と合算して6935円となります。春秋の電気代は月2800円から2900円ですから、2850円として光熱費は月6130円となります。温泉が利用できる環境に心より感謝しています。

  ただ温泉利用が我が家にとって光熱費の節約につながっているのか自信がありません。ガス風呂を修理し週2回入浴するとしてガス代が3280円もかかるとは思えないからからです。以前のガス代領収書をなくしているので何とも申し上げかねますが、台所分も含め4000-5000円でなかったかと思います。ガスも電気にはないいいところがたくさんあります。地下埋蔵資源には間違いないのですが、炭素量が少なく、家庭では直接カロリーに変えられる、という利点があります。オール電化住宅かガス併用住宅かどちらが2酸化炭素削減につながるのか電力会社、ガス会社は数値で示していただきたいものです。温泉利用は人為的エネルギーがまったく不要ですから社会全体では2酸化炭素削減に大いに役立っています。

  照明器具も球が切れるたびに蛍光灯、電球型蛍光灯に切り替え、省エネを図っています。残る電球は車庫を含め5個。いずれも寿命がきたら電球型蛍光灯かLEDに切り替えます。

   省エネで話題のLEDも1個だけ購入しましたが、これは失敗でした。昼光色と電球色の2種類があったのですが、なんとなく電球色を買ったところこれが予想以上に暗いのです。表示では電球換算で40-30ワット相当とあったのですが、30ワット以下の明るさでした。改めて電気店で昼光色タイプを見たのですが、これは40ワット相当と思われます。皆様も明るさを求められるのでしたら昼光色か白色のものをお勧めします。

    皆様方の生活パターンとはかなり異なっていますから何とも申し上げかねますが、私の生活は省エネルギータイプの生活と自信をもって言えます。明日は冬の光熱費についてお話します。

2010年9月17日金曜日

エアコンストップ

◆清雅坊の地球温暖化対策 その11

  節電の決定打、それは夏にエアコンを使わないことです。今夏は異常猛暑が続きました、鳥取市でも36度を越える日が連続続き、日中は寝ているだけでも汗をかく始末。でも我が家では2台あるエアコンを今夏は一度も使いませんでした。お客様が来たらエアコンは稼動させるつもりだったのですが、エアコンを止めていることを吹聴したため、エアコンが動いていないことを知っている知人、友人、親類の訪問がほとんどなかったのです。これまた寂しい話ですが・・・。

  ではエアコンを稼動させずにどう夏を過ごしたか、それは扇風機です。各部屋に扇風機を1台ずつ置いており、暑くなるとそれをかけっぱなしにするのです。2人家族ですから同時につけるのは多くても2台。1部屋に2人がいる場合は1台のみです。服装も私はランニングシャツにステテコ、妻もそれに準じたスタイルです。屋外仕事で汗をかくと水風呂に飛び込んで体を冷やします。夜寝るときは扇風機にタイマーをセットし休みます。慣れるとこれで十分、1日が過ごせます。扇風機の電気代なんてエアコンに比べれば雲泥の差です。

  また涼感を出すために南側の1部屋だけですが、「緑のカーテン」を設置しました。これは窓際に朝顔を植え、窓を覆う形で網を張ります。そうすると朝顔のツルが伸びて窓にカーテンをつくります。風は結構通りますし、太陽をさえぎってくれます。また朝夕は朝顔に水をやりますので、気化熱で涼しさも感じられます。何より朝顔の涼感が素敵です。ピンクや紫色の朝顔がジョロの水で朝日に輝きますと生命感あふれたものになり、きょう1日頑張るぞ、という気分にさせてくれます。

  環境団体のパンフレットによりますとこれは「緑のカーテン」と名づけられており、植える植物は蔓科の植物ならなんでもよく、ゴーヤ、ヘチマ、ヒョウタンなどを楽しんでおられる方も多いようです。皆様も是非試してみてください。本来なら写真を付けて皆様にご紹介するのですが、残念ながらまだブログに写真を挿入する技術をマスターしておりません。どなたかその方法をご存知の方があればメールをいただきますと喜びます。
                 合掌
  a-gama@m.email.ne.jp

2010年9月16日木曜日

盛夏の光熱費3,655円

◆清雅坊の地球温暖化対策 その10

  待っていた8月の我が家の電気代領収書が届きました。それを基に本日から我が家の省エネ作戦をご紹介します。真夏1ヶ月間の電気代は3,655円。これが1ヶ月間の我が家の光熱費の全てです。電気代の対象期間は7月16日から8月17日。まさに盛夏真っ盛りの期間です。おまけに今年は最高気温36度の日々が続きました。38度を越えた日もありました。知り合いの一家では冷房費がかさんでなんと3万4000円の電気代だったそうです。

  なぜこんな光熱費で済んだのか、どんな省エネ作戦だったのか、冬も含めこれから詳しくお話します。

  我が家は私と妻、それに犬の2人と1匹家庭です。家は鳥取市の郊外にあり南は市道、東西は民家、北側は畑に囲まれています。築30年の2階建て木質系プレハブ住宅。今は時代遅れになってしまいましたが建築当時はペアガラス、断熱材入り壁と冷暖房効率を考えた家でした。エアコンは2部屋に、扇風機と電気ストーブは各部屋に、風呂と台所の熱源は都市ガス、これ以外に浄化槽が電気を消費します。

  さて省エネを考えていなかった6,7年前は夏冬の電気代は7000円から9000円、都市ガスが年間を通じ月3000-4000円でした。春秋の電気代は月3000円前後と記憶しています。

  そんな折、我が家に小事件が発生しました。妻が目を離したすきに天ぷら鍋に火が入り、消火しようとした私は顔に火傷してしまったのです。幸い一晩中顔に水をかけて冷やし、あばた面は何とか避けることが出来たのが不幸中の幸いでした。「ガスは危ない」と直感した私は妻を説得して台所の熱源は電気に切り替え2,3の曲折を経て最終的にIH調理器にしました。

  風呂はガスを使い続けましたが故障したのを契機に水風呂専用にし、約10キロ離れた温泉に通い出したのです。そして4年ほど前、地球温暖化防止運動に参加し始めた私は他人を説得する前に自分を変えなくては、と家庭での省エネに取り組み始めたのです。

  そのときは既にガスは使用していませんでしたから電気代をどう節約するかが焦点でした。まずは小まめな消灯を始めました。これはすぐなれました。家人のどちらかが帰宅するまでは門灯、玄関の両方の照明をつけっぱなしでしたが、どちらかを消して節電。3台あったテレビも節電型の1台のみとし、テレビをつけながらほかのことをする“ながら”族は中止してテレビのつけっぱなしはやめにしたのです。

  妻はテレビの替わりにラジオを愛用、家事をするときはラジオを聞きながら、という生活スタイルに変わっていきました。これは節電効果が相当あったと思います。明日は節電の決定打をお話します。

2010年9月14日火曜日

加速は2500回転まで

◆清雅坊の温暖化対策 その9

  さて長々と清雅坊の省エネ運転の話をしましたが、皆様にとって参考になりましたでしょうか。あまり参考にならなかった、という方の方が多いと思います。皆様の車はオートマチックが圧倒的に多く、エンジンも1000CCから2.500CCの車だろうと思います。オートマチックの方にどうすれば省エネ運転になるかお話したいと思います。

  4サイクルエンジンの特性は大型、小型にかかわらず回転数が毎分2500回転を超えるとガソリン消費料が増えます。特にターボ(過給気)エンジンではこの傾向が強いようです。皆様の車にはエンジン回転計がついていると思いますから、それを見ながらゆっくり発進してください。あとは2500回転を超えないようゆっくり加速、目標の速度までアップします。2500回転では多くの車種で時速60-80キロ前後まで速度が出ると思います。高速道などもっと速度アップしたい道路ならその速度まで回転を上げましょう。

  これだけで燃費は大きく向上します。ただ2500回転ではいかにもまどろっこしく耐えられない気持ちになるはずです。精神との戦いになります。後ろの車にホーンを鳴らされたり、パッシングを食らうこともあるでしょう。片側2車線道路では左側ウインカーを点滅させたり、手で合図して追い越してもらいます。到着時間が遅くなるのでは、と心配される向きもありましょうが、日本の10万人以上の都市ならば信号機はコンピューターにより面制御され、幹線道路を優先道路として制限速度を守る限り、次の信号は青になるはずです。大きな時間差はありません。

  また信号待ちの時間が長い大型交差点ではエンジンを切りましょう。これだけでも3-5%の節約になります。夏や冬は冷暖房が効かなくなるのでその時の判断は皆様におまかせします。プリウスやインサイトにはアイドリングストップ装置や電気走行による特性があるので、ダッシュボードについている学習装置で省エネ運転を学んでください。

  ここまで書いたところで「何のために省エネをする必要があるのか、車を急加速させたり、力いっぱい走らせる楽しみを奪う気なのか」との声が聞こえてきそうです。若いころの私にもその傾向がありました。飛ばしたい人は飛ばしてもよろしい。でも自分も地球号という宇宙船の乗組員の1人なのだという自覚だけは持っていただきたいものです。

         エコ運転、抜いた車と同時着   (清雅坊)


   <あす水曜日は執筆時間がとれません。お休みにさせてください。また次週以降も水曜日はお休みということでご了解ください>

    前掲を除くここまでの主な参考文献

  環境自治体白書 各号 生活社

  連合ニュース 日本語電子版

  国土交通省ホームページ

  経済産業省ホームページ

  メルマガ ダイヤモンド・オンライン

  防衛省ホームページ

  軍事研究 各号 ジャパン・ミリタリー・レビュー

  月刊自家用車 各号 内外出版社

2010年9月13日月曜日

一定速度を守る

◆清雅坊の温暖化対策 その8

  9月10日付の「◆清雅坊の温暖化対策」でリッター当たり22キロの走行距離の場合、地球温暖化対策でマイカーとバスとどちらが有利なのか分からない、という意味のことを書きましたところ、読者の方から貴重な資料の紹介をいただきました。それは国土交通省 総合政策局「交通関係エネルギー要覧2007」と交通エコロジー・モビリティ財団「運輸・交通と環境2007」の2つです。

  それらによりますと鉄道を100としたCO2排出量(g-CO2/人キロ=旅客1人を1 運ぶとき排出するCO2)は営業用バス268、自家用乗用車911となっています。この数字だけでは自家用乗用車に何人乗った場合なのか分かりませんが、単純に計算してみますと約3.4倍マイカーの方が二酸化炭素を多く出すようです。

  この場合の自家用乗用車のリッター当たりキロ数は不明ですが、単純にリッター当たり10キロとしますと私の場合のリッター22キロでは二酸化炭素排出量はバスの約1・5倍となります。仮に自家用乗用車の乗員が1人だとすれば我が家は2人で乗ることが多く、0.75倍となり、バスより私のマイカーの方が地球への貢献度は高くなります。

  このようにマイカーの省エネ運転は時においてバスより地球に優しい結果を生むこともあるのです。鉄道と比べるとやはり鉄道の方が貢献度が高くなります。この数字を見て単独行動のときはなるべく公共交通機関、複数では便利なマイカー使用になるかな、と思っています。

   ところである知人からゆっくり加速は分かったが、最高速度はどうなっている。速度が速くなると燃料の消費量も増えるぞーと言われました。私の場合は規制速度厳守主義です。4速で時速45㌔に達したあと5速に入れ、ゆっくり加速していきます。そしてその道路の規制速度に達したらその速度を維持します。

  昔、車のカタログには60キロ定地燃費というのがあり、現在の10.15モード、あるいはJC08モードというのはありませんでした。60キロ定置燃費というのは時速60キロで走り続けた場合の燃費で、暖機、発進、加速、減速、アイドリングなどは計算されませんでしたから非常に高い数値となっていました。つまり燃費というのは時速60キロー80キロで一定速度を維持しながら走るのがもっとも効率が高いのです。

  私は規制値ぎりぎりで一定速度を守りながら車を走らせます。このことが高燃費につながる一因だと思っています。40キロ以下だと燃費は当然悪くなります。東名高速などでは時速100キロ制限の区間があります。時速100キロになると燃費は下がってくるのですが、私は高速の流れを妨げないため、早く目的地に着きたいために100キロで走ります。この場合は燃費には目をつぶります。これが清雅坊の弱点でしょう。心の深層には速度への満足感があるのかもしれません。


  <資料よりの解説>10・15モードとは平地を一定速度で走行した場合の市街地を想定した10項目の走行パターンの燃費、そして郊外を想定した15項目の走行パターンを加えたのものが10・15モード燃費である。これに対しJC08モードでは、より実際の走行パターンに近い測定法を実施。測定時間も倍近く長くなるほか、平均時速も高められ、最高速度も70km/hから80km/hに引き上げられる。2011年制度化される。

2010年9月12日日曜日

微妙な交差点でのアイドリングストップ

◆清雅坊の温暖化対策 その7


  交差点で信号待ちの間、エンジンをストップすると燃費が向上すると多くの識者が述べています。信号待ちは車が止まっているのですからエンジンを止めれば当然、燃費は良くなるわけです。実際に信号待ちの間、エンジンが止まる車がマツダ、ホンダなど各メーカーから次々発売され、いずれも国のエコ車両に指定されています。

  これらの車はいずれもハイブリッドかオートマチックで、車が停止すると自動的にエンジンも停止、アクセルを踏むと自動的にエンジンが掛かる仕組みで、人間が感知できるほどのタイムロスが無いのが特徴です。一般的にアイドリングストップ機構、アイドリングストップ装置などと呼ばれています。

  この装置が無い車はどうすれば良いのでしょうか・交差点が赤信号の場合、エンジンを止めればそれでいいのですが、すぐ青信号になってエンジン再スターすれば、エンジンスタートの際は濃いガソリン混合気をエンジンに送り込みますからかえって燃費は不利になります。自動車雑誌などによりますと15秒以下では燃費は増えるそうです。

  またバッテリー、モ-ターなどへの負荷、モーターヘの電力供給を考えますと、あまり短時間のエンジンストップは考え物です。このあたりのデータをきちんと記した資料がまだ入手できておりません。読者の方でご存知の方があれば、ご一報くださるとありがたく存じます。

  私の場合はスクランブル交差点で赤信号に切り替わった直後、矢印がある交差点で赤信号になった直後はアイドリングストップしていますが、短時間で青信号になると予想される場合はエンジンを止めません。

  またアイドリングストップは夏の冷房、冬の暖房を止めてしまうことになりますから精神力との戦いになります。交差点でのアイドリングストップは精神力に自信のある方は挑戦されることをお勧めします。燃費への効果は確かにあります。

2010年9月11日土曜日

暖機運転、夏20秒

◆清雅坊の温暖化対策 その6

  さて車の燃費節約はエンジンの回転数を毎分2500回転以下に落とし、ゆっくり加速する方法以外にいくつか方法があります。その一つがアイドリングストップです。アイドリングというのは停車時にエンジンを掛けっ放しにすることですね。アイドリングにはいくつかのパターンがありますが、その一つが暖機運転です。エンジンが冷え切っているとき走行状態の温度までエンジンを回していくのが暖機運転です。特に冬は暖房を得るためにも暖機運転をする人が多いようです。

  今から30年位前までは暖機運転が奨励されていました。これはエンジンを温めるだけでなく潤滑油を十分にエンジンに送り込む必要があったからです。そのころはエンジンの加工精度が低く、コールドスタートするとエンジンの各部位によって材質が違うために熱膨張率が異なり、強い摩擦や逆に隙間が出来てエンジンが早く傷むためでした。またエンジンオイルはエンジン停止後、4時間で完全にオイルパンに落下。この状態でスタートするとオイルがない状態で強い負荷がかかり、エンジンの磨耗が激しくなるためでした。エンジンそのものも温度の高い走行中を前提に設計されているため、低温度のコールドスタートでは各部品がうまくかみ合わなかったのです。

  ところが最近はエンジンの加工精度、材質が向上、昔ほど暖気運転が必要とされなくなりました。ただコールドスタートではオイルが十分行き渡らないため20秒から1分程度の暖機運転はやはり必要なようです。エンジンのためには発進直後はゆっくり走り、水温計が十分上昇するのを待って通常走行するのがいいようです。またギアにもスタート直後は潤滑油が十分に回っていないため、ゆっくりスタートするのがベターでしょう。

  電気とエンジンで走るプリウスの場合、スタート時にエンジンを掛けますが、エンジンと車輪とは直結しておらず、最初は電気だけで走ります。エンジンが適当に温まったころにエンジンと電気を併用する形で走ります。実によく考えられたシステムです。

  私の場合は夏は20秒程度、冬は1分程度暖機運転、ゆっくりスタートで出発しています。燃費のみを考えてコールドスタートするのは考え物ですね。明日は交差点でのアイドリングストップについて考えてみます。

2010年9月10日金曜日

燃料代、バス代の5分1以下

◆清雅坊の温暖化対策 その5


長距離と市街地の平均燃費がリッター当たり22キロ。長距離24キロというのがいかに素晴らしい数字か燃費にあまり興味のない方は分かりずらいと思います。そこでサイト「レスポンス」が調べた実用燃費と比較してみましょう。実用燃費というのは高速と市街地走行を合算したその車(運転者)の平均燃費で、エコ運転でなく普通の感覚による運転による燃費です。9月9日に集計されたデータで、直近60日以内のデータを集計したものによりますと

スズキアルトの実用最高燃費  アルト 660cc(HA24S)MT FF 17.68km/L

でした。私の車のリッター当たり平均22キロと比べると4.32キロも悪いのです。エコ運転がいかに効果があるか、お分かりになると思います。アルトの生産のほとんどはオートマチックで、実質的には14-16キロが多いと思われます。

しかし私も自慢にならない部分があります。一年間の定期整備でサービスマンに言われたことは「松本さんは非常によく乗っていらっしゃいますね。オドメーターは1万4000キロを指していました。軽の場合、一般的には年間7000-8000キロが普通です」。一般の方の倍近く走っていたわけで、これではガソリン節約になりません。私が3,4種類の社会活動をしている結果、他人様の倍近く走らざるを得なかったわけで、トータルではガソリン節約になっていませんでした。生協活動をしている女性が「一番のガソリン節約は乗らないこと」とおっしゃっていたことが印象的でした。

その私も好んで車を運転しているわけでなく、過去1年間でレジャー目的に車を使ったことは一度もありません。それに車を使うときはなるべく複数人で利用していますし、バス、列車など公共交通機関が容易に利用できる時間帯はなるべくそれらを利用しています。

しかしリッター22キロという好燃費だとバス利用はかなり経済的に不利になります。我が家から県庁まで往復するとマイカーのガソリン代は100円弱。バスだと540円もかかります。マイカーはこのほか車の償却費が必要ですが、車の償却費は使っても使わなくても必要なケースも多く、自動車販売店によると1日に1度は車を動かす方が長持ちする、といいます。どちらが地球温暖化防止に役立つかよく分かりません。列車はマイカーとバスの中間料金で、そこそこ利用させてもらっています。都会のように便数が多ければ利用頻度は高くなると思うのですが。

2010年9月9日木曜日

アルト、長距離でリッター24キロを達成

◆清雅坊の温暖化対策 その4

  さて燃費の出し方ですがプリウスなど最新の車には燃費計がついているので簡単に分かりますが、私の車は中古車でそんな便利なものは付いていません。専門家ではメスシリンダーなどを使って厳密に燃費を出すこともありますが、私にとってそれほど厳密なものは必要としません。そこで私が採った手段は満タン法です。これはガソリンを満タンにしてトリップメーターをゼロにします。次回、ガソリンを入れた時に入れたガソリン量をトリップメーターが指し示した走行距離で割ります。そうすればガソリン1リットルで何キロ走ったかが分かります。

  これを積み重ねていくと月間や年間の燃費も分かります。ただ手許不如意なときにガソリンを満タンにしない場合があります。したがって年間トータルなどはそういう場合を除いた数値となります。いったん走行パターンが決まりますとそれに沿って運転しますから、3年間の長距離、市街地合わせた走行燃費は1リットル当たり21キロ前後で定着していきました。

  こうして3年間が経過、愛車ワゴンRの車検が来ました。事前点検で請求されたのがトータルで40数万円の費用。あまりの巨額にびっくりしそれでは新車に乗り換えた方が得、と考え、今度はスズキアルト5段手動変速に変えました。手動の方が燃費がいいと思ったからです。今度の車も回転計はついておらず、前車と同じ時速10キロ、20キロ、30キロ、40キロでシフトアップする走行法を採りました。アルトはワゴンRに比べ車体がかなり軽く、前面の投影面積も狭いこと、新車であることから良い燃費を期待していました。

  ところが最初の燃費計算の日、それは裏切られてしまったのです。なんと出た数字はリッター当たり19.8キロ。1,2キロも悪いのです。はて?と考え込んでしまいましたが、一つのことに気が付きました。それは時速40キロで4速から5速にギアアップしたとき、45キロまでの速度アップ時にゴツゴツという抵抗感があったのです。低回転過ぎる、と感じました。そこで2速から3速、3速から4速は2-3キロ程度、4速から5速は5キロ程度速度をアップしてからギアチェンジすることにしました。

  そうしたところ1リッター当たり22キロを記録したのです。長距離では丁寧な運転をすると24キロも伸びるのです。市街地中心では20キロから21キロで走っています。これは十分満足できる数字でした。そして今年、8月末で丸1年が経過しました。年間を通してみると暖房を使う冬場は積雪や凍結路もあり長距離、市街地併せて20キロ程度です。夏場はなるべくエアコンは使わないことにしているのですが、猛暑の今夏は別。そこそこにエアコンを使った結果、やはり20キロ前後でした。

  それにしても長距離24キロはうれしいものです。プリウスやインサイトの実用燃費とあまり変わりません。私の友人のプリウスは24キロ、同じくインサイトは22キロです。車格はまったく違いますが温暖化問題に対する貢献度には胸を張れる成績です。

2010年9月8日水曜日

毎分2500回転以下で

◆清雅坊の温暖化対策 その3


  省エネ運転してもたった0.6キロしか距離が伸びないことに悩んでいた時、たまたま読んだ自動車雑誌に「省エネ運転には加速ポンプを働かせないこと」とありました。加速ポンプはエンジンの回転数が毎分2500回転以上になると動くようです。同ポンプはエンジンに自然状態より多くのガソリンを送り込んで、出力を増大させる仕組みで、当然、ガソリン消費量は多くなります。


  私のワゴンRにはエンジン回転計はついていません。タイヤの直径、総減速比などから速度に対する回転数を割り出すしかありませんが、計算式がむずかしく手に負えなません。困って取扱書を見ていましたら「5速は40キロ以上」との記事をみつけました。これを足がかりに1速は10キロまで、2速は20キロまで、3速は30キロまで、4速は40キロまでなら2500回転未満であると推測、そのように運転することを決めました。またその数字なら覚えやすく「当たらずとも遠からず」と思ったからです。

  さっそく実践に移しましたがこれが結構難しいのです。これまでも急加速はしなかったのですが。毎分2500回転以下だと文字通りゆったり加速で、後進車が「速く走れ」とばかりにホーンを鳴らしたり、パッシングしてくる始末。これには往生しました。そこで2車線道路では「抜いてくれ」と手で合図したり、左折ウインカーを点灯するなどして道を譲ることにしました。

  そのうちある出来事に気が付きました。それはゆっくり加速し、速度も法定速度で走っていると次の交差点で信号が赤から青に変わるのです。まるで超能力者の気分でした。

  理由はすぐ分かりました。司法記者をしていたころ県警が「交通信号機を系統式に変える」と発表したことを思い出したのです。系統式というのは各都道府県警で呼び名は違うようですが、コンピューター制御によって優先道路を中心に法定速度で走れば、次の信号が赤から青に変わる仕組みです。この法定速度というのがミソで飛ばしていくと当然、赤信号に引っかかるというわけです。交通の流れをスムースにするための措置です。最近の信号機にはたいてい感知器がついていますが、あれも交通の流れをスムースにするための仕掛けです。
 
  理由が分かればあとは簡単です。毎分2500回転以下のゆっくり加速し、法定速度になったらそれを維持する。そうすれば次の交差点に着くときは赤から青に変わり、停車する必要がありません。燃費は一定速度で走るのが一番いいですから信号機で停車しなかったら当然、大きく伸びます。この運転の仕方は交通安全にもつながります。

  この結果、市街地走行でなんとリッター20・1キロを達成したのです。うれしかったですね。一方、高速道路、国道を使った長距離ではエコ運転しようがしまいが、急加速さえしなければほぼリッター当たり22キロを維持しました。これは高速道路などでは信号がないか、少ないため停車、発進という操作がなく本来の燃費が現れたものと考えています。

  こうして毎月のデータを積み重ねていきますと、長距離、市街地走行合わせた平均がリッター当たり21キロ前後を維持できるようになりました。長距離、市街地の走行比率は同じ日にダブルことも多く出しづらいのですが、日数で分けると長距離1に対し市街地8くらいとなるようです。

2010年9月7日火曜日

エコ運転、わずか0.6キロ向上

◆清雅坊の温暖化対策  その2


  私が車の燃費に興味を持ったのは4年ほど前。地球温暖化防止運動に参加し始めたときで、他人様に省エネを説くならまず自分から、と実戦運動を始めたのです。

  当時の愛車は前輪駆動5速マニュアルの軽中古車スズキ・ワゴンR。買って3ヶ月たらずでした。当初の記録では通常運転で市街地走行ではリッター17・5キロ、国道と高速道主体の長距離では22・0キロという数字。長距離では驚異的な高成績だと思いました。

  それまで持っていた3ナンバーの4WD・ホンダCR‐V(4速オートマ)では市内走行7キロ、長距離11キロがやっとでしたから、すばらしい成績です。好成績な理由はエンジン、車体ともCR‐Vに比べて3分の1と小さいこと、2輪駆動であること、マニュアル変速であることに尽きるでしょう。

  すっかり気をよくした私はエコ運転をすればもっと好成績が出るのではないか、と考えました。エコ運転のコツは「急」の字のつく運転をしないことです。急加速、急ブレーキ、急発進などがそれです。

  それまでは1速飛ばしに運転(たとえば1速から3速に、3速から5速に)するなどかなりイージーな運転をしていましたが、きちんと各段を使用、たとえ前車との距離が空いていてもゆっくり加速、40キロ以上は5速で緩やかに加速することにしました。その結果出た数字が市街地走行で1リットル当たり18・1キロ。イージーな運転17・5キロと比べれば1リットル当たり0・6キロの向上となりました。「やればできる」という達成感とともに「たった0・6キロか」という思いも。

  エコ運転は精神面との戦いです。どうしても交差点発進直後などでは前車との距離が空きますj。次の交差点までには追いつくものの、後車の運転手はいらいらしていないか、と気を使います。同時に後車にもエコ運転をさせているのだ、という変な自負も。0・6キロの差をもっと伸ばしたい、という意欲が燃えてきました。

2010年9月4日土曜日

燃費リッター最高24キロ

◆清雅坊の温暖化対策 その1

  皆様、暑いですね。風通しのいい我が家でも温度計は36度をさしています。今年の夏はまさに異常気象そのものでしょう。私の住む鳥取市でもNHKの全国ニュースで「全国1暑い」と報じられたことが何回かありました。そのうち1回はなんと37.2度だったと記憶しています。すさまじい暑さです。

  小学生のころ夏休みの自由研究で「温度調べ」というのをしました。貧乏な我が家には温度計なんてありませんでしたから、毎日、近くの中学校まで出かけて行って柱に架かっている温度計をみて宿題帳に書き込むのです。その当時、30度を越える日はあまりなく、30度を越えた日は子供ながらに「暑いなー」と思ったものです。

  もっとも子供でしたから観測時間はその日のよってまちまち、親に連れられてどっかに行った日は記録なし、という観測でしたから当てにはなりません。それでも暑さの基準が30度にあったことは間違いありません。さてこの暑さ、その原因は自然現象説と人為説の2つがありますが、私はどちらかというと人為説に共感を覚え、4年ほど前から温暖化防止運動に参加しています。

  運動に参加するにはまず自分自身が省エネと取り組まなければ、と考え、車のエコ運転と自宅の省エネ活動を始めました。紆余曲折はあったのですが、現在は車の燃費は最高リッター24キロ、夏冬の1ヶ月光熱費は6000円台を達成することができました。

  夏ということもあり、光熱費から報告したいのですが、8月の電気代領収書がまだ届いておらず、次回から車の燃費についてお話しようと思います。皆様の生活にもきっと役にたつと思いますのでご期待ください。

  <お断り>5,6日は米子出張などが重なり、執筆する時間が取れません。残念ながら次回は7日となります。ご了解ください。

2010年9月1日水曜日

敵地攻撃能力を

 ◆韓国、日本原発を狙う巡航ミサイルを配備 その18

 敵地攻撃能力確保の必要性がお分かりになりましたでしょうか。つまりこうなのです。韓国が玄武、天竜両巡航ミサイルで任意な時に自由に日本の原発を破壊できるのも、自国に日本からの報復がないからです。日本は専守防衛主義をとっていますから。敵が来たら抵抗しますが、敵の発進地は攻撃しません。だから韓国にとって日本はまるで赤子の手をひねるように自由に処理できる国なのです。韓国にも原子力発電所が3個所あります。もし韓国が日本の原発を攻撃し、その見返りに韓国の原発を攻撃されるようであれば韓国は決して日本に手出しをしません。そのために日本は敵地攻撃の能力を持つべきなのです。

  残念ながら陸上自衛隊は渡洋攻撃できる弾道、巡航ミサイルを持っていません。海上自衛隊も本格的な対地巡航ミサイルを持っていません。航空自衛隊の対地ミサイルは短距離用です。おまけに航空自衛隊の爆弾投下装置は内地に侵攻を受けた時に使用するタイプで、大陸を攻撃できる仕掛けにはなっていません。それに対し韓国は陸海空軍いずれもが当然、本格的な敵地攻撃能力を持っています。軍の目的そのものが敵地攻撃能力なのです。韓国だけではありません。日本の周辺国すべてがそうなのです。ロシア、北朝鮮、韓国、中国、台湾すべてそうです。

  日本でしなければならないことはまず敵地攻撃能力の必要性を国民に訴え、理解を求めた上で自衛隊の装備改変に踏み切ります。またできれば憲法を改正し自衛権を明記すべきなのです。もちろん現憲法下でも敵地攻撃能力は認められています。「国際紛争解決に武力は使用出来ない」となっていますが、国家としての存在権は当然あります。国家が消滅するかどうかの瀬戸際に相手国を侵略しない形で敵の攻撃発進地をたたく権利は認められているのです。憲法を改正するのがベターなのですが、当面はこの存在権を使って自衛隊に敵地攻撃能力を付与するのが為政者の仕事ではないでしょうか。

  韓国の玄武、天竜両巡航ミサイルによって日本の首根っこが押さられている現状をもう1回直視してください。読者の皆様の反応をお待ちしています。 

     <この稿、終わり>


           合掌   清雅坊