2010年9月11日土曜日

暖機運転、夏20秒

◆清雅坊の温暖化対策 その6

  さて車の燃費節約はエンジンの回転数を毎分2500回転以下に落とし、ゆっくり加速する方法以外にいくつか方法があります。その一つがアイドリングストップです。アイドリングというのは停車時にエンジンを掛けっ放しにすることですね。アイドリングにはいくつかのパターンがありますが、その一つが暖機運転です。エンジンが冷え切っているとき走行状態の温度までエンジンを回していくのが暖機運転です。特に冬は暖房を得るためにも暖機運転をする人が多いようです。

  今から30年位前までは暖機運転が奨励されていました。これはエンジンを温めるだけでなく潤滑油を十分にエンジンに送り込む必要があったからです。そのころはエンジンの加工精度が低く、コールドスタートするとエンジンの各部位によって材質が違うために熱膨張率が異なり、強い摩擦や逆に隙間が出来てエンジンが早く傷むためでした。またエンジンオイルはエンジン停止後、4時間で完全にオイルパンに落下。この状態でスタートするとオイルがない状態で強い負荷がかかり、エンジンの磨耗が激しくなるためでした。エンジンそのものも温度の高い走行中を前提に設計されているため、低温度のコールドスタートでは各部品がうまくかみ合わなかったのです。

  ところが最近はエンジンの加工精度、材質が向上、昔ほど暖気運転が必要とされなくなりました。ただコールドスタートではオイルが十分行き渡らないため20秒から1分程度の暖機運転はやはり必要なようです。エンジンのためには発進直後はゆっくり走り、水温計が十分上昇するのを待って通常走行するのがいいようです。またギアにもスタート直後は潤滑油が十分に回っていないため、ゆっくりスタートするのがベターでしょう。

  電気とエンジンで走るプリウスの場合、スタート時にエンジンを掛けますが、エンジンと車輪とは直結しておらず、最初は電気だけで走ります。エンジンが適当に温まったころにエンジンと電気を併用する形で走ります。実によく考えられたシステムです。

  私の場合は夏は20秒程度、冬は1分程度暖機運転、ゆっくりスタートで出発しています。燃費のみを考えてコールドスタートするのは考え物ですね。明日は交差点でのアイドリングストップについて考えてみます。

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