2010年9月8日水曜日

毎分2500回転以下で

◆清雅坊の温暖化対策 その3


  省エネ運転してもたった0.6キロしか距離が伸びないことに悩んでいた時、たまたま読んだ自動車雑誌に「省エネ運転には加速ポンプを働かせないこと」とありました。加速ポンプはエンジンの回転数が毎分2500回転以上になると動くようです。同ポンプはエンジンに自然状態より多くのガソリンを送り込んで、出力を増大させる仕組みで、当然、ガソリン消費量は多くなります。


  私のワゴンRにはエンジン回転計はついていません。タイヤの直径、総減速比などから速度に対する回転数を割り出すしかありませんが、計算式がむずかしく手に負えなません。困って取扱書を見ていましたら「5速は40キロ以上」との記事をみつけました。これを足がかりに1速は10キロまで、2速は20キロまで、3速は30キロまで、4速は40キロまでなら2500回転未満であると推測、そのように運転することを決めました。またその数字なら覚えやすく「当たらずとも遠からず」と思ったからです。

  さっそく実践に移しましたがこれが結構難しいのです。これまでも急加速はしなかったのですが。毎分2500回転以下だと文字通りゆったり加速で、後進車が「速く走れ」とばかりにホーンを鳴らしたり、パッシングしてくる始末。これには往生しました。そこで2車線道路では「抜いてくれ」と手で合図したり、左折ウインカーを点灯するなどして道を譲ることにしました。

  そのうちある出来事に気が付きました。それはゆっくり加速し、速度も法定速度で走っていると次の交差点で信号が赤から青に変わるのです。まるで超能力者の気分でした。

  理由はすぐ分かりました。司法記者をしていたころ県警が「交通信号機を系統式に変える」と発表したことを思い出したのです。系統式というのは各都道府県警で呼び名は違うようですが、コンピューター制御によって優先道路を中心に法定速度で走れば、次の信号が赤から青に変わる仕組みです。この法定速度というのがミソで飛ばしていくと当然、赤信号に引っかかるというわけです。交通の流れをスムースにするための措置です。最近の信号機にはたいてい感知器がついていますが、あれも交通の流れをスムースにするための仕掛けです。
 
  理由が分かればあとは簡単です。毎分2500回転以下のゆっくり加速し、法定速度になったらそれを維持する。そうすれば次の交差点に着くときは赤から青に変わり、停車する必要がありません。燃費は一定速度で走るのが一番いいですから信号機で停車しなかったら当然、大きく伸びます。この運転の仕方は交通安全にもつながります。

  この結果、市街地走行でなんとリッター20・1キロを達成したのです。うれしかったですね。一方、高速道路、国道を使った長距離ではエコ運転しようがしまいが、急加速さえしなければほぼリッター当たり22キロを維持しました。これは高速道路などでは信号がないか、少ないため停車、発進という操作がなく本来の燃費が現れたものと考えています。

  こうして毎月のデータを積み重ねていきますと、長距離、市街地走行合わせた平均がリッター当たり21キロ前後を維持できるようになりました。長距離、市街地の走行比率は同じ日にダブルことも多く出しづらいのですが、日数で分けると長距離1に対し市街地8くらいとなるようです。

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