2010年9月21日火曜日

あきらめた太陽光発電

  ◆清雅坊の地球温暖化対策 その15


さてこれから住宅の光熱費削減を考え、地球温暖化防止に役立てたい、と考えている方のために参考となる事柄を少しお話します。16日付でもお話しましたが、我が家は築30年の総2階建て木質系プレハブ住宅。あちこちが痛んで修理に追われています。そのオンボロ住宅で唯一自慢できるのがペアサッシと断熱材入り壁です。

  ペアサッシというのはガラスを二重にしてその中に窒素を封入してあるものです。断熱効果が結構高く冬になってもガラス内側に結露ができません。断熱材入り壁は断熱材をサンドイッチ状に挟み込んだ壁で、もちろん普通の壁に比べ断熱効果が高いのです。30年前は割高の工法でしたが、今となってはこの工法を採用して本当によかった、と思います。

  真冬に超厚着をするというものの電気ストーブ1台で過ごせるのも(もっともかなり寒いですが)この工法によるものです。真冬でも陽の射す日は温室効果となってポカポカ暖かく、セーター1枚で十分過ごせるほどです。最近は技術の進歩が著しく、家の中の空気の移動も考えられた素晴らしい省エネ住宅が各社から売り出されており、在来工法の業者も省エネ建材を多用するなど住宅の性能は著しく向上しています。在来工法に比べて割高になる部分は10年もあれば元が取れる、と知り合いの建築士は言っていました。もし住宅を新築されるのでしたら地球温暖化を考えぜひ省エネ住宅をご検討ください。

  ◇太陽光発電

  「お前、そんなに2酸化炭素削減を考えるなら太陽光発電を考えたらどうだ」と近所の人に言われました。我が家の近くにも太陽光発電を設置した家が2軒あり、おおいに注目しています。また近くには鳥取県の太陽光発電補助を取りまとめているNPO法人もあり、太陽光発電については人並み以上の関心を持っています。昨年は群馬県大田市の太陽光発電住宅団地を視察してきました。

  我が家への導入をいろいろ検討してきたのですが、我が家の切妻屋根は一面が東北東、反対斜面が西南西に向いており、南向き斜面がありません。むりに太陽光パネルを張るとなると大きな支持金具を取り付けなくてはならず、工費がかさみます。また「元を取る」には現在の補助制度では15-25年かかり、間もなく数え年70歳を迎える私が生存中に利益を出せる見込みがありません。家自体も築30年で今後25年間、確実に大修理をしなくてもいい、という補償がありません。もちろん2酸化炭素削減のため奉仕のつもりで設置するなら別ですが、私の所得ではそれはできそうもありません。結局、設置はあきらめました。

  でも南向き屋根のある方、50代以下の方、これから住宅を新築される方はぜひ太陽光発電を導入なさってください。確実に地球温暖化防止につながり、しかも利益を生みます。

<お断り>先週にちらりと書きましたが、仕事の関係上、今後、水曜日はお休みとさせていただきます。無理に原稿を書いてもろくなものができません。あらかじめご了承ください。明日、水曜日は休刊日です。よろしくお願いします。 合掌 (清雅坊)

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