2010年9月13日月曜日

一定速度を守る

◆清雅坊の温暖化対策 その8

  9月10日付の「◆清雅坊の温暖化対策」でリッター当たり22キロの走行距離の場合、地球温暖化対策でマイカーとバスとどちらが有利なのか分からない、という意味のことを書きましたところ、読者の方から貴重な資料の紹介をいただきました。それは国土交通省 総合政策局「交通関係エネルギー要覧2007」と交通エコロジー・モビリティ財団「運輸・交通と環境2007」の2つです。

  それらによりますと鉄道を100としたCO2排出量(g-CO2/人キロ=旅客1人を1 運ぶとき排出するCO2)は営業用バス268、自家用乗用車911となっています。この数字だけでは自家用乗用車に何人乗った場合なのか分かりませんが、単純に計算してみますと約3.4倍マイカーの方が二酸化炭素を多く出すようです。

  この場合の自家用乗用車のリッター当たりキロ数は不明ですが、単純にリッター当たり10キロとしますと私の場合のリッター22キロでは二酸化炭素排出量はバスの約1・5倍となります。仮に自家用乗用車の乗員が1人だとすれば我が家は2人で乗ることが多く、0.75倍となり、バスより私のマイカーの方が地球への貢献度は高くなります。

  このようにマイカーの省エネ運転は時においてバスより地球に優しい結果を生むこともあるのです。鉄道と比べるとやはり鉄道の方が貢献度が高くなります。この数字を見て単独行動のときはなるべく公共交通機関、複数では便利なマイカー使用になるかな、と思っています。

   ところである知人からゆっくり加速は分かったが、最高速度はどうなっている。速度が速くなると燃料の消費量も増えるぞーと言われました。私の場合は規制速度厳守主義です。4速で時速45㌔に達したあと5速に入れ、ゆっくり加速していきます。そしてその道路の規制速度に達したらその速度を維持します。

  昔、車のカタログには60キロ定地燃費というのがあり、現在の10.15モード、あるいはJC08モードというのはありませんでした。60キロ定置燃費というのは時速60キロで走り続けた場合の燃費で、暖機、発進、加速、減速、アイドリングなどは計算されませんでしたから非常に高い数値となっていました。つまり燃費というのは時速60キロー80キロで一定速度を維持しながら走るのがもっとも効率が高いのです。

  私は規制値ぎりぎりで一定速度を守りながら車を走らせます。このことが高燃費につながる一因だと思っています。40キロ以下だと燃費は当然悪くなります。東名高速などでは時速100キロ制限の区間があります。時速100キロになると燃費は下がってくるのですが、私は高速の流れを妨げないため、早く目的地に着きたいために100キロで走ります。この場合は燃費には目をつぶります。これが清雅坊の弱点でしょう。心の深層には速度への満足感があるのかもしれません。


  <資料よりの解説>10・15モードとは平地を一定速度で走行した場合の市街地を想定した10項目の走行パターンの燃費、そして郊外を想定した15項目の走行パターンを加えたのものが10・15モード燃費である。これに対しJC08モードでは、より実際の走行パターンに近い測定法を実施。測定時間も倍近く長くなるほか、平均時速も高められ、最高速度も70km/hから80km/hに引き上げられる。2011年制度化される。

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