2010年8月21日土曜日

敵地攻撃しても占領はしない

◆韓国、日本原発を狙う巡航ミサイルを配備 その11


  韓国の巡航ミサイル玄武、天竜を防ぐには日本が敵地攻撃能力を持つしかない、ということがお分かりになりましたでしょうか。しかし現実には日本はその能力を持っていません。その能力は2つに分けて考えられます。一つは国の意思として敵地攻撃を認めること。もう一つは航空機の爆撃能力や巡航ミサイルを持ち、技術的に周辺国に対し対応能力を持つことです。

  技術的な面は予算さえつけばそれほど難しくはありません。問題は国家意思で専守防衛を捨て必要に応じて敵地攻撃もありうる、とい体制をつくることです。これは憲法解釈問題も出てきますし、新たな法制化も必要かもしれません。場合によっては憲法改正も必要でしょう。

  突破口は「事実上の核攻撃(原発攻撃)を防ぐため敵地攻撃はするが、占領はしない」という前提で国民を説得することです。現憲法では交戦権は認めていないものの、侵略があった場合の国家防衛は認めています。韓国に限らず周辺諸国が特定の原子力発電所に的を絞り100発単位のミサイルを撃ち込めば日本は崩壊してしまうわけですから、それを防ぐために敵地攻撃は憲法上許される、と見るのが一つの憲法解釈です。ただその場合、交戦権は認めていない訳で、敵地占領は出来ぬ、と考えられます。

  専守防衛の考え方は「防衛はするが敵地を占領せぬ」ということですから、敵地攻撃は「積極的な専守防衛」とも考えられます。また憲法学者によっては憲法改正が必要、と指摘する向きもありましょう。それはそれで当然です。憲法解釈で敵地攻撃能力を認めるか、憲法改正で普通の国のように交戦権を認めるか、与党の意思に関わります。

  現在の日本の平和は自衛隊の寄与する部分はわずかで、米軍駐留によるもの、というのが現実ですから、そのアメリカが政策変更すればひとたまりもありません。現に中国の経済力増強に合わせ対中政策が過去に比べ融和的になっています。

   韓国にとって原子力発電所1箇所に100発単位の巡航ミサイルを集中させる、といことはいとたやすいことです。最初に申し上げました通り、巡航ミサイルというものは安価に製造できます。弾道ミサイルやジェット戦闘機に比べれば想像出来るでしょう。100発で日本は降伏するのですからこんな効率的な兵器はありません。しかも「核武装した」と他国から非難されることもありません。日本の一刻も早い政策変更を望みたいものです。

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