2010年6月11日金曜日

どうやって継ぎ足す?

 ◆互い違いにする

 読者の浩太郎さんから次のようなメッセージをいただきました。

   どうやって継ぎ足すのですか。
      浩太郎

 出雲大社は古代、高さ96メートル、30数階建てのビルに相当する高さがあったかもしれない、という記事で、神殿の足は木材を継ぎ足した可能性がある、と私が書きましたら、継ぎ足す方法を質問してこられました。1248年に造営された当時の出雲大社神殿は巨大な3本の杉柱を束ねた柱根で出来ていることが発見され、束ねた柱根の見かけ上の直径は3mにもなります。この柱を使った神殿の高さは専門家の計算では48mが限界です。それでは96メートルもの高さにはなりません。屋根の部分を除いても90mは必要です。それで私が継ぎ足した可能性がある、と書いたわけです。継ぎ足した方法ですが手元の資料にはそれを解説したものがありませんでした。そこで思考実験で追究します。

 継ぎ足した柱をA,B,Cとします。下の柱を下A,下B,下Cとし、上の柱を上A,上B,上Cとします。下Aを仮に50mの柱とすると上Aは40mになります。下Bは40m、上Bは50m、下Cは45m、上Cも45mとします。上下はホゾとミゾを組み合わせ固定します。これを束ねれば互いの柱がもたれあいとなり、一本の巨大な柱として機能します。束ねる方法は思考実験を繰り返しましたがよく分かりません。上は床がありますから束ねる機能があります。しかし真ん中と下部をどうするのか金具のなかった当時よく分かりません。足元は土中に埋めますから束ねなくても良いかもしれません。しかしいずれにしても1248年に造営された当時、束ねる技術があったのですから、古代も束ねる方法を持っていたことは確かです。

 あるいは既に解明されていることで、私が知らないだけのことかも知れません。どなたかご存知であればご教示ください。

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