2010年6月23日水曜日

海岸、内陸2ルートで再会

 ◆大規模な遺伝子調査を!

  個人的なことになりますが、私はこれまで出張、観光などで十数カ国の外国を訪問しました。そのなかで一番気に入っているのが台湾です。もし私が外国に居住しなくてはならない事態に陥ったらどこを選ぶか、そのときは台湾です。雪の降る山陰に住む者にとってあの陽光に満ちた風土は魅力的なのはもちろんですが、それ以上に台湾の人々の親切で正直な明るい性格が気に入っているのです。ほがらかで陽気でくよくよせず、誰に対しても親切なのです。身内や親族に対しては極度に親身の世話をしますが、他人には冷たい、無視するという漢人や韓国の人々とは大違いです。見知らぬ外国人にも一銭の利益にもならないのに道案内をする、こんな台湾人の性格が大好きです。

  まるで私の周辺にいる仲の良い人々と同じなのです。考えてみれば台湾人の9割近い台湾原住民(自称漢族を含む)は長江人と越人の子孫なのです。越人の祖は百越で百越は苗族の血も受け継ぎます。苗族は当然長江人ですね。百越は長江の南側に住んでいました。つまり漢族に追われ海岸を南下したグループと内陸を南下したグループが台湾の地で再会し、新たな民族になったのが台湾人なのです。決して漢族・中国人ではないのです。弥生人もこの長江の民が祖先です。後日書きますが江南に住んでいた百越も海を渡って九州に来ました。つまり日本人と台湾人は同じ祖先から出ているのです。親しみを感じるのも当然と思います。

  台湾の人口統計学の専門家である沈建徳氏の話によると、同氏が聞き取り調査を行う過程で気がついたのは、多くの台湾人は自分が平埔族の子孫であることを知りながら、中国人優越思想の影響でそのことを恥じ、それを語ろうとしないことだったそうです。彼らが自信を持って「私は平埔族です」と言い出したとき、台湾問題は大きく動き出す、と思います。日本人として「漢民族優先の思想は間違っている」と何らかのメッセージを発信する必要性を感じています。林主任による「非原住民の台湾人」の遺伝子調査はたった200人です。原住民の調査は行われていません。外省人を含めて台湾に住む人たちの全体像を明らかにするには日本、台湾、中国も含めてもっと大掛かりな遺伝子、民族学調査が必要でしょう。中国は嫌うと思いますが。

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