2010年7月16日金曜日

マスコミとは1線を引きます

  ◆用字用語の使い方

  現在、各新聞社や通信社、テレビ局、雑誌社などはそれぞれ用字用語集を出して、それにのっとって編集しています。これは歴史的経過があり、それはそれでいいのですが、たとえば樺太(からふと)のことをサハリンというなどおかしな表現があります。また朝鮮半島の分断国家のことを韓国といったり北朝鮮といったりしています。外国からの圧力や国内各勢力からの攻撃を避けるため、いつの間にか本筋をはずした表現が見られるようになりました。

  また政治や国際関係、宗教などとは無関係なはずの米をコメとカタカナ表示したり、杉をスギと書いたりします。生物学会が何かの理由で動植物名をカタカナ表示するのに合わせた、と先輩記者から説明を受けました。日本の固有領土、樺太をロシアが有効支配しているからといって、ロシア名のサハリンとするには無理があります。生物学会の専門的取り決めを社会通念として採用する必要は少しもありません。放っておけば朝鮮半島のことを韓半島にする動きも出てきそうです。「国際派日本人の基礎教養講座」ではこうしたおかしな表現は原則として採用しません。

  たとえば社会通念になってしまった「太平洋戦争」ですが本来の「大東亜戦争」とします。太平洋戦争は米軍の呼称で日本では「大東亜戦争」と呼んでいました。米軍は大西洋と太平洋の両洋で第2次世界大戦を戦っており、対日作戦を太平洋戦争としたのです。先の世界大戦は「第2次世界大戦」が各国共通の表現ですが各国とも主に戦った場所、戦争の意義で固有の名称をつけています。たとえばロシアは「大祖国戦争」と呼称しています。

  日本の占領主体国はアメリカでしたから日本はアメリカの呼称にしたがって太平洋戦争を使うようになったのです。ソ連が占領主体国なら大祖国戦争と呼称したかもしれません。いずれも日本人の主体性のなさが間違った呼び名を慣例化させてしまったのです。日本が戦ったのは太平洋ばかりではありません。ビルマ、インドネシア、中国、さらにはアリューシャン列島と東アジア一円に広がっていました。とすれば「大東亜戦争」がやはり実体を示す呼び名としてふさわしいのではないでしょうか。これは右翼でも左翼でもない日本人として当たり前の表現です。

  エベレスト山に例をとりますとチベット語ではチョモランマ、中国語では珠穆朗玛峰、ネパール語ではサガルマータです。変な話ですが英語の正式名称はエリザベス山と聞きました。エベレストは英測量局の局長名、エリザベス山は初登庁時の英国女王名です。新聞協会には現地語優先主義があるようですが、4カ国も関係する以上、慣例のエベレスト山でいいのでは、と思います。

  また動植物名では当用漢字があればそれを使うのが社会通念でしょう。わざわざカタカナ表示にする必要はないと思います。当サイトでは本来あるべき姿の名称で書いていきたいと思います。これについては反発、抗議、同感など各意見があると思います。どうぞその意見をお寄せください。お待ちしています。

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